あの人の手紙 不思議なタイトルのかぐや姫の反戦ソング

学生時代、先輩がカラオケで歌っていたので知った。最後まで聴いたら怖くてその夜眠れなくなった。かぐや姫の反戦ソング。出征した恋人が幽霊となって帰ってくる話で、妙に心に残った。まずタイトルがなんだか不思議。あの人の手紙って、あの人が書いた手紙かと思うと違う。あの人の死を知らせる手紙なのだ。歌詞の中でも呼びかけがあなたになったりあの人になったりで錯綜しているのが珍しい。歌詞の宿命・字数制限のせいだろうがそれがかえって効果的で、主人公の乱れる思いを物語っている気もする。全体的に突っ込みどころ満載の詩ではある。とはいえ詩の魅力は整合性に欠けるからと言って損なわれるものではない。初めて聴いた日からもう数十年ーいまだに8月15日が近づくとこの歌を思い出す。声高に直接戦争を糾弾するのではなく、愛し合いながら引き裂かれる者たちの悲痛な叫びを歌っていることがより心に訴えかけてくるのかもしれない。

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