ミルコメダー気宇壮大な命名 またも競馬で博識に

11月3日、京都の芝1600mの新馬戦でクリスチャン・デムーロを背にデビューしたエイシンフラッシュ産駒のミルコメダ。結果は8着と振るわなかったものの、なんとも心に残る馬名。40億年以内に発生すると予測される巨大銀河の名前だそうだ。寡聞にして知らなかった。恥ずかしながら、味噌で有名な某食品メーカーの名をもじり、ミルコ・デムーロにちなんで小田切氏が名付けたのかと思った(それなのになぜクリスチャンでデビューなのかと解せなかった―とんだ勘違い)。実際は気宇壮大な命名である。これはほんの一例で、競馬から学ぶことは多い。2007年の凱旋門賞優勝馬、ディラントーマスはおそらく20世紀ウェールズを代表する詩人のディラン・トマスから名をとったのだと思うが、好きな詩人の名を冠した馬が凱旋門賞を勝つなんてとうれしくてたまらず、当時は彼の詩をよく読み返した。競走馬ディラントーマスによって、詩人ディラントマスへの興味が増幅したわけである。命の灯が消えかけている病床の父に捧げたDo not go gentle into that good night-あのやさしい夜に静かに眠ることなかれ‐とか、エロスとタナトスが相克するめくるめくようなイメージを詠ったThe force that through the green fuse drives the flower‐緑の導火線を通って花を駆る力‐とか好きだった。なんてインテリジェントな繋がり(*´▽`*)勝手に詩人のイメージを重ねて憧れていたディラントーマス、その年のJCの招待を受諾して来日、東京競馬場でその走りを見るのを楽しみにしていたのが、確か検疫の関係で出走は叶わず、残念だった。当時は凱旋門賞馬もJCに来たんだなんてしみじみ思う。

G1のレーシングプログラムに掲載されていた柳瀬尚紀さんの馬名解説も好きだった。競馬を始めた25年ぐらい前、立派なレーシングプログラムに柳瀬さんの博学に支えられた解説が載っているのを見て、競馬とはなんと知的で素敵な大人の遊びなのかと感激した。去年のスプリンターズステークスの日、そのコラムがなかったのでどうしたのかと気にしていたら、その夏に他界されていたのだった。アナグラムを多用した、遊び心いっぱいながらインテリジェントなコラム、あれがあるだけでレーシングプログラムに風格が漂っていたのに。合掌。最近はファミリーや女性を呼びこもうとするJRAの努力の甲斐あって競馬場も明るくきれいになり、赤ペンを耳に挟んだおじさんたちの嗜みという競馬のイメージも払拭されつつある。とはいえ賭け事ということで競馬を白眼視する向きも依然多いことは事実だ。そういった方たちには声を大にして言いたいー競馬をやっていると、好むと好まざるとにかかわらずさまざまな情報が入ってきて、物凄く博識になってしまうんですよ、とっても知的な趣味なんですよ、と。それに趣味とはどんなものでも金がかかるものだが、競馬とはその金が返ってくるかも知れない趣味だということも言い添えたい。そういえばディープインパクトも彗星の内部構造・物質を解明しようとするNASAの計画の名前だった。かくいう私もなんて物知りなのか(#^.^#)

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