キャロットハルーワ 入江麻木さんのレシピが恋しい

日本人が嫌いな野菜の上位にランキングされるにんじん。私もあの甘さが苦手で、惣菜として食べるのは好きではなかった。そんな向きには打ってつけの食べ方だと思われるのがこちら。インドの伝統的なスイーツだそう。思い起こせば、小澤征爾夫人のヴェラさんのお母様である料理研究家の故・入江麻木さんのお菓子の本で紹介されていた。名前は確か本場インドのものだった気がするが、実際作ったことはなかった。恐らくにんじんのお菓子というだけで及び腰になったのだろう。いま何が残念ってその本がもう手元にはないのである。入江麻木さんは昭和のころそれはそれは素敵なお菓子の本を出していて、子供だった私にはおとぎ話の世界の案内人のように思えた。背伸びして彼女のレシピに従ってお菓子作りに挑戦したけれど、完成品は本に載っていた写真とはあまりにもかけ離れていて自信をなくした。昭和のお菓子作りの本は概して本格的で、気軽に入っていける世界ではなかった。その中でも入江麻木さんのお菓子は芸術性がものすごく高かったのである。

 

私が作ったキャロットハルーワは、すりおろしたにんじんをバターで炒め、牛乳と砂糖、カルダモンを加えて煮つめ、レーズンと好みのナッツを飾るというシンプルなもの。でも美味しさこの上なし!とてもにんじんとは思えないのだ。カルダモンって言葉の響きといい香りといいファンタスティック♥ただ普段あまり使う機会はないので、賞味期限中に使いきれないのが残念。好みでコンデンスミルクを加えるレシピもあった。入江さんのレシピでは最後に銀箔を飾ったはずで、何ともおしゃれで子供心に感激した記憶がある。大量のにんじんを消費したいときなどよく作る。冷やしても美味しいが、私は出来たてが好き。入江さんのレシピを再現してみたいと切に思う。

カテゴリーFood

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です