りんごのにおいと風の国-ハロウィンの季節になると思い出すユーミンの名曲

この季節になると思い出すユーミンのこの歌。もう40年近く前の歌なのか。ほとんどの日本人がハロウィンなど知らない時代にこんな歌を作ってしまうユーミンはさすがだ。それよりさらに前、避暑地の出来事という歌ではやはり日本人にはなじみがなかったであろうカンパリを歌詞に入れており、彼女がどれだけ時代に先駆けていたのかよくわかる。

物悲しいギターにのせてユーミンが♪ハロウィーンと歌うと、冬へと急ぐ季節の温度や香りが漂ってくる。黴びていく枯れ葉の匂い、パンプキンパイの焼けた匂い、寒くなる朝、透き通っていく空気ー厳しい冬の前、短い秋の風物詩。いのこずちをセーターに投げるという歌詞があり、子供のころはそういう遊びをよくやった。最近いのこずちって全然見ないけど。近年の日本はハロウィンブームで、仮装して街を闊歩する楽しいイベントってイメージだが、私にとってのハロウィンはユーミンの歌のように晩秋のちょっと淋しいイメージ。ジェームス・ジョイスのDublinersにclayという一編があり、職場の同僚たちがハロウィンを祝う様子が描かれている。そこにハロウィンで食べるお菓子、バームブラックが登場するのだが、読んだ当時はバームブラックなど知らなかったので、どんなお菓子なのか興味津々だった。伝統的なフルーツケーキだそうで、中国のフォーチュンクッキーみたいに中に指輪だの硬貨だのが仕込まれていて、何が当たるかによってその後一年の運命がわかるという。

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今年ももうすぐハロウィン。クリスマスをはじめ宗教行事が所変われば全く違うものになるのは言うまでもないし、その効果で経済も回るのだから物申す気もないが、信仰を持たない私は違和感を覚えてしまう。大手広告代理店などが提唱する価値観に振り回され、洗脳されて生きてるんだって虚しくなったりする。しかし!異教徒の祭りを祝うのは抵抗があるなんて言いながらジャックオーランタンを愛で、クリスマスカードなんて書いてしまう自分が笑える。イースターの卵だって好きなんだから全くーまあ、一貫した姿勢がないのもある意味姿勢だということにして楽しもう。そういえばユーミンにはベルベットイースターなんていう名曲もありましたね。♪空がとっても低い 天使が降りてきそうなくらい♪とどんよりした春の空を歌った感性には感動しました。

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