フェリーニのカサノバ

GyaoでHDニューマスター版の放映が始まり、懐かしくなって思わず観てしまいました。長いのでまだ途中ですが、絢爛豪華なフェリーニの夢絵巻を堪能中です。昭和の日本ではドンファンと並んでプレイボーイの代名詞だったカサノバ。尾崎亜美が杏里に提供したコルドバの踊り子という歌にも♪あなたカサノバ 恋の手管と知っていながら騙される♪と歌われています。女性との恋愛遍歴で有名な18世紀のイタリア人ですが、文学、政治学、哲学などなどを修め、錬金術にも通じた才人だったのですね。

水中から巨大な女神が顔を表すカーニヴァルのシーンから圧倒されてしまいますが、この映画のセット凄いですね。カサノバが海を彷徨うシーンの波までビニール状のもので表現していて、虚構の世界ならでこそのリアリティが漂うというか・・・額を剃り上げてかつらを被り、つけ鼻でカサノバを演じるのはカナダ出身の名優ドナルド・サザーランド。この人、ベルトルッチの1900年で演じた残忍なアッチラ?役の印象が私には強いのですが、色々な役をこなす万華鏡のような俳優ですね。それにしてもよくこのキワモノすれすれのカサノバの役を引き受けたものだなと思います。全編艶なるシーンが続きますが、愛の営みの際にカサノバが携帯する、黄金細工の鶏のオルゴールはいったい何なのでしょう?妖しいというか胡散臭い、時にテクノポップを連想させるメロディが流れ、鶏が羽を動かす様子など可愛らしくてふし~ぎな感じ。そしてカサノバについて書きたくなったのはまさにその音楽を忘れられないからなのです。もう30年も前?タモリ倶楽部の名物コーナー・空耳アワーに、なんとカサノバの音楽の空耳投書があったのです。空耳アワーは内容に合わせたムービーも面白く、男性が歩いてきて、ふと小林幸子のポスターの前で立ち止まり、そこに♪結婚する前のさっちゃんがいい~♪とイタリア語がかぶさる-確かにそう聞こえて、あの空耳を発見した人はまさに天才だと思いました。その後、カサノバのサウンドトラックを探してあの歌を聴こうとしたものの、私が見たバージョンにはその歌は含まれていませんでした。今回ニューマスター版で果たして聴けるだろうか?とわくわくしているところです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です